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yukigassenmagazine編集部ブログ

その20~ アウトかセーフか、中断か ユキガッセン


その20~ アウトかセーフか、中断か ユキガッセン_e0324053_18472177.jpg

●国際雪合戦連合ルールでは、セーフコールを導入してます。

雪マガ5号の企画の「物申す!」で
SKYWARD宮下選手が、セーフコールの提言をしてくれました。
これが、採用のきっかけになったことは間違いなかと思います。


審判動作として『アウトの宣告』のなかでの記載です。
アウトでない場合は、片手を水平に振って「セーフ」と告知することができる、
「シェルター!(シェル!)」、「ワンバウンド!(ワンバン!)」と
アウトではない理由も合わせて告知することが望ましい。

その上で、
『セーフの告知は、あくまで「アウト」では
ないことを競技者や観客等に伝えるための表現で去り、アウトコールを覆すものではない。』

この二つの項目に違和感を感じませんか? 
つまり、「アウト!」と先に宣告があれば「セーフ」と言い直せない、という事です。
これは両方のコールが出た場合の決め事がなければ
中断して判定となってしまうからだと思います。

今回の札幌オープンの決勝で起きたことです。
離れた審判からアウトコールが出たのですが、
目の前でみていた審判は、シェルワンバウンドと判定し、
はっきり、「ワンバウンド、」と宣告し、
『セーフ』で進行しました。
アウト、セーフどっちだったかはともかく、
その判定が、逆であったとしても、
担当ポジションの近くの審判の判定を優先したことに
他の審判も納得できたんです。

個人的な解釈を含みますが、昭和新山のセーフコールが必要なわけは、
明らかに間違った判定があったときにそれを修正すべきという考えだとおもいます。
だとしたら、セーフ、アウトどちらが正しいかを
優先できる方法もあって良いかと考えます。

また、一度アウトかセーフコールをした審判が
自ら判定を覆すのなら良い気がします。

とは言え、ルールガイドラインに記載されている事なので
その解釈にそった対応を、審判の皆さんと考えて、
ここ数年実践してきたのが 以下の方法です。

実際には、昭和新山では対面で二人で選手を見ることを基本とすると言ってきました。
●審判には雪球の位置によって、どちらかの審判が優先すべきかの位置があります。

①対面でのアイコンタクト、いまのはどう?というやり取りする間を持つ。
※とは言っても一瞬の間にそれが出来るかです。

雪球が一番飛び交う、センター、1シェルで
オーバーコールがダメというのであれば、
全てのアウトではない雪球を『セーフ』と判定するという考え方です。
野球の球審のストライク・ボール判定です。

そうすれば、「アウトコール」が優先できる確率が多くなります
例えば、昭和新山では センター審判はセンターの選手と、
1シェル選手の内側を同時に見ます。
両手を広げて、両手でセンター、1シェル、それぞれ「セーフ」の
ジェスチャーを入れているのを見たことがあるかと思います。
手首を動かすだけの動作ですが、そこをちゃんと見ているという
審判動作であり、観客にも伝わることです。

きわどい雪球が飛び交うなかで、
審判も真剣に集中しているとは思いますが
何の動きもなく、『今の当たってない?』『審判今の見てんの?』
となるわけです。 サングラスしていたら、なおさらです。

セーフジャッジが絶えずあれば、わかりやすい事になります。
また対面する審判と、ちょっとした手首のセーフ動作で、
一緒に「当たっていない」判定をすることで、リズム感もでて
審判の連携も、アイコンタクトも可能になってくるんです。
一緒に審判しているって実感できます。

これが、『アウトコール をオーバーコール出来ない』
ルールへの対応ですが、ルールも動作もまだまだ完全とは思えません。

この方法が、まだ浸透していないのは、
審判講習会で一貫して各地で共有されていないからだと思います。
是非、実践広めてください。


昨今、あらゆる競技で、VAR判定が導入されてます。
あんな大きなサッカーボールでさえです。

雪合戦もビデオ判定、AI判定を導入すれば良いと
声を上げるのは容易です。
安易に言えない理由は、お金の問題以上に、
その都度、試合を止められない、今の雪合戦だからです。

では、ルールを変えるか?
それは、これからの流れのなかで、
雪合戦人の想像力にかかってきます。

アウト、セーフの判定で 試合を中断することは
国際競技では必要なことです。

中断したら、その都度、再スタートとなります。
例えば、その場から再スタートとするなどと考えます。
選手は、ガチンコ被せて中断してセンターで再スタートを狙います。
では、中断となったプレーの
ワンプレイ前のポジションから再スタートしては?・・・・
VTRが必要では・・・
と、ここからは想像妄想の世界です。


先の雪マガ5号の『物申す!』企画では
もう、ひとかた、現昭和新山の競技委員長の松下さんにも寄稿してもらいました。
そこには『ルール改定 恐るるに足らず、選手の想像力を信じる』と記されています。

それまでは、審判の判定は絶対と、されてきた時代
つまりイベント色の強いチーム名が並んでいた時代から
競技性の高い時代に突入してきたための必要な変化だと思います。

雪合戦人の想像力、あらためて期待します。
あれから、かれこれ10年。

「物申す!」待ってます。


また明日、です。










by yukimaga | 2020-06-12 19:53 | これで委員会! | Comments(0)

by yukimaga